あるライオンの鳴き声の精密な再現を試みた。発音構造の分析により、鳴き声が複数の音成分から成り立つことを明らかにした上で、それぞれの音を考察した。その後、周辺環境から相似または代替となる音を収集し、ソフトウェアを用いてこれらを再構築した。
本演習の目的は、実践的なサウンドデザインの過程を通じて、音の構造とその効果に対する基本的な理解を深めることにある。
第1課題は、先の授業で制作したライオンの声を生かしつつ、ヴィジュアルを、ライオンの実写映像ではなく「LION」の文字を、生きたライオンのように動かしてもらった。これが、TYPO LIONである。第2課題は、5人程度のグループに分かれ、簡単なストーリーをつくりつつ、一人が一匹ずつ動物を選び、ストーリーに則る動きを担当してもらった。必要な音も環境から収集して構築している。