課題1 円グラフ|Pie Graph
この課題における「円グラフ」は数量の変化や割合を示すための図説的な表現ではない。視覚デザイン上の表現ルールとして「円グラフ」を用いたもので、表現の内容は「客観写生」であり、同時に「詩的」なものでもある。ここでは、グラフの分割や色の配分によって、対象物の性質や特徴が、大胆に簡略化されたかたちで表現されている。たとえば「オムライス」の円グラフは、オムライスを食べる前とオムライスにスプーンを入れた時の、前後の情景を円グラフで活写している。スーパーのシャケの切り身は、夕方になると値引きシールが貼られる。グラフィックデザインの魅力は、静止した単純・シンプルな図の中に、物事のエッセンスを凝縮できることにある。円グラフの課題は、それを具体的に経験する手法として効果的である。