自由に1つのマテリアルを設定し、「一手」のみを加える。一手とは、その方法だけで押し通すこと/一つだけの方法・手段のこと。その行為によって、そのマテリアルが持つ魅力をより引き出したり、知られざる表情を生み出してみる。そのプロセスを経て生み出されるプロダクトは、既存のプロダクトに見られるマテリアルの境界を押し広げてくれる。マテリアルと対話しながらデザインを探求する。
「素材自体」または「素材の使い方」を新たにデザインすることで、ユニークなプロダクトデザインが生まれてくる「兆し」を構想する。既存の素材とその素材の使い方には、綿々とした歴史がすでに備わっている。そこから創造的に離れてみることで、新たなプロダクトデザインの兆しをデザインする。