基礎デザイン学科

science of design

グラフィックデザイン

昨今、グラフィックデザインの領域において、WEB/UIデザインのような電子メディアが大きな広がりを見せている。ポスターやエディトリアルデザインといったメディアが主流であった時代は、情報伝達は限定的であった。しかしながらグラフィックデザインの中で最も大切な「何か」を伝える力が、作品の中に確かにみなぎっていた。この授業では、「何か」を伝える力、言い換えると視覚表現における仮説構想力<ビジュアル・アブダクション>を、実践を通して身につけていく。

degeneration

<デザイン学>の中核概念でもある「degeneration」は、退行という意味である。何かが生成するだけでなく、崩れ、枯らされていくプロセスにおいてもデザインの重要なものの捉え方が潜んでいる。退行によって秩序から解放された新たなイメージを生成し、「メインビジュアル」と「プレゼンテーション」の対となるポスターで表現する。

exhibition

もし自分の個展をひらくとしたら、どんな展示を計画するだろうか。展示物や場所を仮定し、必要なあらゆるグラフィックを制作する。展覧会を貫くコンセプト、大胆なヴィジュアル、細部に至るまで調整したタイポグラフィが、仮想した世界観を説得力のあるものへと昇華していく。

person

自画像をモチーフとしてポスターを制作する。自己の内面をどう表出するかということはもちろん、他者から見た自分という一個の存在をどうデザインするか、が問われている。