Construction of degeneration
森島 洸
生命の循環過程のうち「退行」に着目した研究。秀逸な点は、退行を以下の3つに分類した点である。
1.Discopy-反反復-:完全には複製され得ないものを何度も複製することで原形が失われていく過程。
2.Deviation-逸脱-:ある変数を与え続けることで、形が特定の方向へと偏向・逸脱していく過程。
3.Deconstruction-脱構築-:構造を壊しながら異なる構造を創造していく過程。
ここでは植物が対象として選ばれたが、植物は生命の隠喩だ。原形とは異なるものになり果てるとしても、それを新たな生成の過程として捉えることはできる。これはその試みの一つである。