自然は、より少ないエネルギーで最大限の効果を生むように自らを調整しています。エコロジー（生態学）は自然のエコノミー（経済）活動そのものといえるでしょう。また自然には、混沌とした不可思議に見えながら、むしろ数学のような精緻な論理と絶妙な構造美が秘められています。そんな自然の調整システムがつくりだす振る舞いやかたち、数理的な秩序に触れながら、自然とデザインの関係について考察していきます。