課題テーマである「reflection」は、人とかたちの「呼び合い」「響き合い」を見出すことをめざしている。人の行為を反映したかたち、痕跡、あるいは自然と接した時の経験や記憶の中にあるかたちも含まれるだろう。その人とかたちの照応のありさまを他者に伝えるのは容易ではない。日常生活への微細な観察力と丁寧な手仕事が求められる。そうやって、試行錯誤の末に生み出された造形作品には、はっとする「reflection」の輝きがある。