基礎デザイン学科

science of design

形態論Ⅱ

「形態論Ⅱ」は、思想家、詩人のゲーテ(1749-1832)による自然観、形態学(モルフォロギー)にもとづく基礎的な形態研究のための演習です。
形態という概念がはらむ広大な造形領域を探り、形態学的アプローチを学びながら、デザイン・テーマを発見していきます。かたちの成り立ちを体験的に学習するために、日頃慣れ親しんだ身の回りのかたちを見つめ直し、そこに含まれる必然性や普遍性、そして環境との関係を探り当てていきます。

2017年課題「reflection」

課題テーマである「reflection」は、人とかたちの「呼び合い」「響き合い」を見出すことをめざしている。人の行為を反映したかたち、痕跡、あるいは自然と接した時の経験や記憶の中にあるかたちも含まれるだろう。その人とかたちの照応のありさまを他者に伝えるのは容易ではない。日常生活への微細な観察力と丁寧な手仕事が求められる。そうやって、試行錯誤の末に生み出された造形作品には、はっとする「reflection」の輝きがある。