タイポグラフィ研究a 授業展示2017
2017.07.11
授業展示「タイポグラフィ研究 a」
2017.07.11
日程|2017年7月11日(火) –7月18日(火)
会場|本学9号館1Fwebスペース
授業|タイポグラフィ研究 a
指導|平野 昌太郎(本学科非常勤講師)
2年生の選択必修授業、タイポグラフィ研究 aの
「typography in a space」「typography in a poster」「typography in a book」の
課題展示をおこないます。
基礎デザイン学科2年生の授業、「タイポグラフィ研究a」において、
以下の3つの課題で文字組版による空間構成を試みました。
「立体(typography in a space)」課題においては、John Cage の楽曲をテーマに、
リズムや旋律、曲調を文字組版、空間構成へとうつし響かせ、
「文字による音楽の風景」を描き出すことを目指しました。
また、Cageの「偶然性・不確定性の音楽」という思想から
「偶然から生まれるかたち」を用いて、
箱という境界のない無限空間の中に自由な文字組版を求めました。
「本(typography in a book)」では、
Oskar SchlemmerのDas Triadische Ballett における3幕をモチーフとし、
「色彩と形態」の再構成をおこないました。
自分では想像し得ない造形、色彩と対峙し、自らの思考へ取り込んでいく。
映像におけるシーンの移り変わりと、ページをめくるという時間軸をともなう行為の
共通性を意識しながら、枠に囚われない自由な本の制作を目指しました。
「平面(typography in a poster)」では、「自分」をテーマとしました。
表現と文字組をぶつけ合う中で、課題に向き合う学生としてではなく、
一人の造形者として各々が自己と向き合い、
ポスターという大きなキャンバスに耐えうる造形のダイナミズムを見出すことを目指しました。
作品の制作ともに、グリッドシステムの運用やその意味を知り、
さらには「ことばのポイエーシス(詩学)」を見出すことが求められました。
また、立体課題の制作にあたり、教養文化研究室の白石美雪教授(音楽学者/音楽評論家)に
課題曲の選定と講義をお願いし、John Cageの思想にふれることができました。
展示に携わっていただいた方々ともども、ご協力に感謝いたします。