授業展示「タイポグラフィ研究a」
2016.06.22
授業展示「タイポグラフィ研究 a」
2016.06.21
日程|2016年6月21日(火) –7月9日(土)
会場|本学7号館1F103教室
授業|タイポグラフィ研究 a
指導|板東 孝明(本学科教授) 平野 昌太郎(本学科非常勤講師)
2年生の選択必修授業、タイポグラフィ研究 aの
「typography in a space」「typography in a poster」の
課題展示をおこないます。
基礎デザイン学科2年生の授業、「タイポグラフィ研究a」において、
文字組版による音楽の再構成を試みました。課題は、John Cageの初期の楽曲
“In a Landscape”をもとに、その音楽のリズムや旋律、曲調を文字組版へ、
空間構成へうつし響かせ、「文字による音楽の風景」を描き出すことでした。
「立体(typography in a space)」課題においては、
箱を境界のない無限空間に見立て、版面を意識しない自由な文字組版を。
「平面(typography in a poster)」では、墨象や線画による「音というかたち」の再構成を。
ふたつの作品制作ともに、グリッドシステムの運用やその意味、
タイポグラフィが楽曲を奏でるに等しいことを知り、
さらには「ことばのポイエーシス(詩学)」を見出すことが求められました。
課題の制作にあたり、書の造形家、美登英利氏によるワークショップ、
教養文化研究室の白石美雪教授(音楽学者/音楽評論家)による
John Cageと課題曲“In a Landscape”の講義をお願いし、
音のグラフィズムともいうべき世界を表出した
John Cageの思想にふれることができました。
展示に携わっていただいた方々ともども、ご協力に感謝いたします。